>>503
もともと日本語には入り渡り鼻音というのがあって
非語頭の濁音の前には軽い「n」音が入っていた。
つまり
鍋は「ナンべ」、喉は「ノンド」、影は「カンゲ」という発音に近かった。
それが次第に中央では廃れていったんだけど、東北の方言では今でも盛ん。
で、北陸と沖縄では鼻音が長母音に変わることで生き残ったんだと思う。
「桶」に関しては二音節目が清音だけど、恐らく他の語とモーラを合わせるために長音化したと推測(東北では桶は「オゲ」)
「二つ」についても恐らくモーラを合わるための変化だとはおもうけど、東北では「フダッツ」と促音化するから
何か別の要因があるのかもしれない。

虹に関しては古語で「ヌジ」、東国では「ノジ」と呼ばれていて
恐らくコレも入り渡り鼻音が入るから実際の発音は「ヌンジ」や「ノンジ」に近かったのかも知れない。
東北や茨城でも虹を「ノージ」と発音する地域がある。
「ニョージ」は「ノージ」の転化だろうね。