動詞から接辞をつけて作られる(英語の)名詞を日本語に借用したときにそれをサ変動詞として使うことを仮にみとめたとしよう。
では動詞には由来しないが動作的な意味を持つ名詞をサ変動詞で使うのはどうか。
たとえばwind(風)。風は空気の動きであるからある種動作を表していると言えなくもない。
もちろんwindは-tionや-mentのように動作名詞を作る接辞がついているのではないが、
こういったものに「ウィンドする」というのはどうか。個人的にはアウトだと思うが、
仮にセーフだとすると、どこまで借用語の名詞がサ変にできるのかに曖昧な面が残る。
時間がたつことを「タイムする」、数えるを「ナンバーする」のように例を広げると、
意味に動作性があればよいという基準ははなはだ心もとない。