>>62
メモリ容量の問題で、ハードディスク容量の問題じゃないよ。

電卓のプログラムを作る時に「1 + 1」だと、
最後の「=」を押す時まで「+」の情報をどこかに記憶させたままでないといけないから、
メモリを食うと言う話だよ。
「1 1 +」だと、最後の動作と同時に実行されるから、覚えさせておく場所を作らないで済む
と言う話なのです。

漢文を書き下すと分量が増えるというのは、漢文は、語順でどの位置に来たらどの格とか、
どういう品詞とか、そういったお約束があって、ブロック積み状態でも通じる孤立語に属する言語で、
日本語は、格とか品詞の情報を語の末尾に付属させて表す膠着語に属する言語だからだよ。
人工言語のうち、国際補助語指向のものは多かれ少なかれ膠着語に属する言語だね。
それはなぜかというと、「どの位置なら動詞」「どの位置なら与格」みたいなお約束を
あらかじめ頭の中に叩き込まなくても、辞書を見て繋げるだけでなんとなく意味が分かるからだよ。
孤立語は一見簡単に見えるけど、予備知識なしの人がいきなり辞書だけで読んでも、
正しい意味で翻訳できるかと言うと微妙なのです。
give me a chocolateを「私がチョコレートを与える」と間違えて読む人も出てくるよ。
そして、大衆向けの者はたいてい予備知識のない人対象なのです。

また、同じく屈折語も、あらかじめ屈折表を暗記しないと、どの格なのかとか、
どの時制で人称は何なのかとか把握できないし、予備知識のない人には辛いというのは共通しているね。

ただ、架空言語の場合、一般的に神秘性を増すために屈折語にするのが人気だったり、
工学言語やプログラミング言語の場合、厳密な文章を記述するために孤立語が人気だったりするから、
用途によって使い分けるといいと思うよ。