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「[[友人を見送r-]-i]に…」の「-i」 (「-i1」とする) は、動詞句に付き、叙法が不定 (文脈に依存) であることを表し
名詞節を作る接尾語、としか言いようがない。仲間はない。
だから用法が限られていて、「友人を見送りに {行く/来る/遣る/…}」「友人を見送り {は/も/さえ/…} {する/できる}」の
ほぼ 2 パタンしかない。
「-i1」は異形態 /-i/〜/-φ(ゼロ)/ を持つ。動詞句の中には、使役、受動の接尾語「-させ」「-られ」が現れうる。
「[[部下に[友人を見送r-]-aせ]-φ1]に…」
「[[(みすみす) 敵に[命を奪w-]-aれ]-φ1]に…」
「[[上司に[[友人を見送r-]-aせ]-られ]-φ1]に…」

句に付くのが接尾語、語に付くのが接辞。動詞に付いて名詞を作る接辞「-i」 (「-i2」とする) は
動詞「見送r-」を名詞「見送り」に変える。名詞は格補語をとることができないので、「友人の見送り」となる。
「-i2」も異形態 /-i/〜/-φ(ゼロ)/ を持つ。使役、受動の接尾語を含めて名詞化することは
例外的であり、その場合、出来た名詞は行為者補語をとることができない。
「彼はサトラレ (さとr-aれ-φ2) だ/*彼は皆にサトラレ ([皆に[さとr-]-aれ]-φ2) だ」
「放送局のやらせ (やr-aせ-φ2)/*放送局の関係者にやらせ ([関係者に[やr-]-aせ]-φ2)」

「連用形」という概念を放棄して、「-i1」と「-i2」を別個の形式ととらえれば、うまく説明できる。