>>205
でも、同じ主語・同じ動詞でも、過去時制の場合や、仮定法(接続法)の場合は、
主語が三人称単数であるにもかかわらず、-sは【無徴が義務的】だよね。
なんで消えるんだろ?という話なんだ。

印欧語やセム語の屈折は、このような、形態と意味パラメータが1:1対応で分節できない語尾が、
それも、本来は大量に存在することにある。
この点、英語は著しく減ってはいるが、性質自体は変わっていない。


典型的屈折語じゃなくても、屈折的な振る舞いをする例はもちろんある。
意外な例だが、日本語の「は」と「が」は、パラメータの上では、共時的には一種屈折的に振る舞う。
ただ、義務的じゃないので普通は膠着接辞扱いなんだけど、
意味の上では、限りなく屈折に近い振る舞いをしてる。だからこそ、これは難問中の難問扱いされてきた。