>>380
370でざっくり同意したのに、びっくり仰天したのですよ。
琉球から外れますが、370的整序に対しては、
そもそも本土祖語(院政京都と言ってもいいです)が、下り核の位置アクセントなの?
という深刻な問題が生じます。「どうとでもとれる」という形です。
さらに、通時的に下って行くと、
本土方言の場合、乙種外輪では、3音節23類において、院政京都の古い下り目を死滅させ、
乙種中輪から京都寄りでは、3音節456類は、院政京都の古い下り目を死滅させています。
前者は平板と化しましたが、後者は、「古い上げ核(か?)」が、せり上がりの末に、「新しい下り目」に化けています。
どの方言も、「古い下り目」のかなりの部分を、必ずどこかでまとめてジェノサイドしています。
ジェノサイドしなければならない、何らかの体系の包括的組み換えの末が、今の本土方言ということです。
そして、鹿児島は別枠かもしれない。
西南九州における、この過程に関する松森の研究は大変に興味深いものです。
となると、琉球は?ということになります。
本土方言を含めた上流を探る場合、「下り目一元論」で処理するのは、多重に危険です。
かぶせ音素の具体的マーカーは、今の段階で絞りこまないほうが安全と思います。

378に関しては、琉球方言を「乙種外輪の一種にすぎない」と処理する旧通説のことです。深く考えないでください。