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上代特殊仮名遣い 三音目
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0407名無し象は鼻がウナギだ!
垢版 |
2014/07/16(水) 19:47:08.710
>>406
横からで申し訳ないけれど。

>私は「影」*kagai(RL)の方が成立が古く,そこから被覆形*kaga-が作られたと考える。

この論理展開が、私にはとても気になるところです。問題は2つ+αあります。

概念を演繹的に考えた際に、被覆形と露出形の親子関係は、「被覆が親/露出が子」一択なのではないだろうか。
被覆形というのは、広い意味での語根の現れであって、
裸で出てこられない語根が、1単語として衣服を身にまとって「表に出た」形が露出形となる。
逆向きは、成立しないとは言い切れないけど、これは特殊な例外にあたるのではなかろうか。

そして、仮に逆向きの造語(露出形から被覆形が導かれた)が起きたとして、
その際、膠着成分の出入りとして、現実の語形の上で起きることは、
「何かの成分が『付加される』」ことであって、「何かの成分が『消去される』」ことを考えるのは、
とても奇異なことであると言えないだろうか。
仮に、-iを分離できない(または別の意味を含む)*kagaiが先にあったとして、
*kagaiのiを削除して、被覆形の*kagaが出来たでござる、というのは、
かなり特殊な、言語学的コンタミネーションの状況を想定しないと難しいように思う。
そして、このコンタミネーションが起きるということは、
-iについて「露出形を示す語尾である」ということが確固たる概念として成立していなければならない。
だとすると、406同段落冒頭の、「様々な由来が考えられる」と矛盾する。
これは通時で話が違ったんだよ、と逃げることは可能だろうけど、難しい立論だろうと思う。
0408名無し象は鼻がウナギだ!
垢版 |
2014/07/16(水) 19:48:26.940
そして付け足しとして、既出だけど、この問題を考える際に、LL…Lという低平アクセントは、
論理的に無標ではなく「有標」だろうと思う。これは全体集合をどうとるか?という問題だけど、
たとえば、用言のデフォが低平である、というのは、
形容詞アクセントという論理的集合の中では無標だけど(つまり、HH…の一部形容詞は有標)
品詞全体という論理的集合からすれば有標。
この意味で、LL…は名詞アクセントとしては、転成名詞のマークなどと同様に有標になるので、
(転成名詞がLL…になるのは、これは名詞アクセントとしてはマークがついているからのはず)
*kagaiが先にあって、被覆形を事後的に造語する場合に、
その文法的意味を示す意味でLL…に潰したのだ、という説明は魅力的だけど、
だとしたら、-iを消す必要は、正しく「蛇足」になってしまってしまい
正直存在しない…(米国民謡「バケツの穴」型の論理矛盾)
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