>>441
時系列の問題
俺は上でも書いてるけどe1が最後に出来た母音だと思ってるから、e1以前に既にi2やo1は存在したし上代特殊仮名遣いの発生にはe1は無関係
というか乱暴に言えばo2とe1の対立が母音体系の崩壊を引き起こすのであって、それが日本語の場合には上代特殊仮名遣いの崩壊に繋がったという考え方


>>442
アルタイ語と接触する前の日本語は「の」以外の助詞が無い「孤立語的な」言語だったと思ってる
それが恐らくツングース語との接触によって現在のような膠着語に統語構造が変化したのであって、必ずしも助詞の語源を全てツングース語に求める必要は無いと思うよ
もちろん直接ツングース語から借用したと思われる助詞も多いけど、中には助詞という「概念の借用」によって日本語で独自に生まれた助詞もあってもおかしくない



話題が無いなら魏志倭人伝の人名の解釈とかはどうよ?
上代の日本人は動植物の名前とか概念とかの名詞をそのまま人名にしてた(「嬉し」「犬」「鎧」など)けど、
魏志倭人伝に出てくる難升米とか都市牛利とかってちょっと日本語で解釈出来ないよね?

かといって魏志倭人伝の言語が日本語と繋がらないかといえばそうではなく、森博達の推定によれば魏志倭人伝の日本語表記の特徴は明らかに上代日本語と一致している
卑狗や卑奴母離、泄謨觚、兕馬觚などの官名はどう見ても上代日本語だし、人名でも臺與なんかは「臺與=豊」で古代日本の女性の名前としては至って自然
卑彌呼(ピミヲ)は「姫+を(を=人という意味)」で「高貴な身分にある女性(な人)」という解釈が出来、
日本神話に出てくる「スサノヲ=荒っぽい人」「タヂカラヲ=力の強い人」と同じような称号(人名ではない)だと上代日本語で自然に解釈出来る
そもそも邪馬臺からしてyamato2で大和地方のことだし

それだけに、上代日本語で意味が分からないような単語がたまに混ざってるのがすっきりしない