>>39
さすがに何世紀かまでは分からないけど、俺の考える日本語の成立過程は前スレの中盤で示したよ
4母音体系を持つ西MP語派のAN語が北九州に渡来→インドネシア諸語との並行的な変化でほとんど孤立語に変化→かなり早い時期にoが生まれて5母音体系に変化
→アルタイ語を話す一派と接触して少しの語彙と大量の助詞を借用、その影響で文法が膠着語に変化して語順が上代と同じものに→i2が生まれ6母音体系に(3世紀以降)→更に遅れてe1が誕生して上代と同じ7母音体系に(恐らくは上代直前)

俺の考える日本語のロードマップはこんな感じ
これもAN語的な考え方なんだけど、上代特殊仮名遣いの崩壊の直接的な原因はe1という母音が生まれたことだと思うんだよね
それまで比較的安定して長期間5母音体系や6母音体系を保ってた日本語は、上代直前に生まれたe1のせいで急速に崩壊して平安以降の5母音体系に収束した
上代の7母音体系はかなり不安定なものだっただろうし、実際に77音図が作れるような綺麗な7母音体系だった時代は50年も無いと思う

>>59
そんな「アジアの言語には比較言語学的手法を適応できない」なんて言われても
それは大野晩年のタミル語起源説やポリネシア語起源説への援用とまるきり同じ論理じゃん
少なくとも比較言語学の手法は文系の学問でありながら極めて科学的だし、その手法を否定したら客観的な議論なんて不可能
それこそ、インチキ学者がほとんどで語呂合わせトンデモ説がまかり通ってる国語学みたいなことになってしまう訳で

ていうか別に俺の主張はあのサイトをベースにしてる訳ではないんだけどね
結論が近い(同じではない)し同じ村山説をベースとしてるからそう見えるのかもしれないけど

大体子音が少ないのを揚げ足取りのネタにするのはどうなのよ?
とても言語学を論じる態度とは思えない

ちなみに、俺は世界祖語はあったと思うよ
俗に言う神から与えられたエデンの言語ではないけど、「出アフリカ祖語」とでも呼ぶべき単一の言語はあったと思う
もちろん長い年月の中で遡及不可能なほどの変化が起きたり、新しい単語に入れ替わったりしてるだろうから、それを再構できるかと言えば無理だと思うけどね
でもそれがあったか無かったかといえばあったと思うし、だから日本語も日本祖語以前にまで遡れると思う