幕末明治の学者が作った西洋語からの翻訳漢語は漢語としてはよく出来てて
その多くが中国でもそのまま使われてるほどだ。
「無洗米」のような滅茶苦茶な漢語を造語する現代と比べたら大違いだ。

だが幕末明治の翻訳漢語は「漢語としては」良く出来てるが「日本語としては」問題大有り。
同音異義語だらけで口頭だけでは通じない日本語ができてしまった。
恐らく当時の知識人にとっては文章が全てで口頭での会話で難しい翻訳語を使うなんて想定してなかったんだろう。