ラテン語からの音変化が最も激しかったフランス語が工夫をこらして作った伝統主義の綴りを愛用しているのに対し
相対的に変化が少なかったイタリア語のほうがかなり表音主義に近い綴字法を採用しているのは面白い

英語の場合ゲルマン語に回帰してもたいした古典もないし、ゲルマン民族主義も柄じゃない
ギリシャ語やラテン語は所詮借り物でしかないから、現代語と古典語を結びつけるさほどのニーズもない
商業語として国際的に使われてきた経緯を思えば、多くの話者としては
一斉にできるものならばさっさと表音主義の綴りにしたいところだろう