もとは中国の似たような木「櫔」に「トチ」を当てたのが江戸中期の辞書に見られる。
「萬」→「万」と略されるのに倣って、「櫔」→「栃」が生まれた。
『東海道中膝栗毛』にはトチとして「栃」の字体が認められることから、江戸時代には一般的に使われていたことがわかる。
一方、「杤」の発生は「栃」より古く、「トチ」を「10(十ト)×1000(千チ)=10000(万)」という言葉遊びのように作られたとされ、「栃」とは発生を異にする字体。
「栃木県」も明治期には「杤木県」と書かれていたぐらい「杤」の方が歴史も深く広く使われていた字体だったが、江戸時代の滑稽本に「栃」が現れて以来、徐々に駆逐され、正式に「栃木県」と名称が決まってからは、「杤」は「栃」の異体字という扱いになった。
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つくりの一画目の方向は、どっちも存在したようだけど、もともとは杤だわな