なぜ、日本人は読めない名前が好きなのか
昔から、日本人は読めない名前が好き
名乗り読みの多さは歴史的蓄積
読めない名前問題は、日本語が漢字を受け入れたときからの宿命。
歴史的には、菅原道真の「真(さね)」、源頼朝の「朝(とも)」が名乗り読み。
公家や武士が自らを権威付けようとしたとみられる。
江戸時代には名付けのマニュアルとして「韻鏡名乗字大全」という本が大ベストセラーに。庶民の間で名乗り読みを用いたブームがあった。
国学者・本居宣長は、「玉勝間 十四の巻」の中で
「近しきころの名には あやしき訓有て いかにとも よみがたきぞ 多く見ゆる」
(最近の名前は変な読み方をして、どうしても読めない名前を多く見かける)
とぼやいている。
本居宣長の門下生の名簿「授業門人姓名録」には簡単に読めない名前があちこちにある。
(例)
毎敏(つねとし) 信満(さねまろ) 将聴(まさあきら) 美臣(よしお) 舎栄(いへよし) 政要(まさとし)

   ソース「 NHK みんなでニホンGO 」