中国音韻学スレッド [無断転載禁止]©2ch.net
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上古音・中古音・近古音など、過去の漢字音や、
中国語の諸方言や、日本語、朝鮮語、ベトナム語など、
漢字文化圏の漢字音について語るスレです。
<基礎資料>
中国語方言字音データベース
http://homepage2.nif.../Gat_Tin/fangyin.htm
韓国語漢字音データベース(単漢字)
http://homepage2.nifty.com/ichimat/kanji/
Asia言語研究舗ベトナム語
http://ttr.a.la9.jp/
漢越辭典摘引 Hán Việt Từ Điển Trích Dẫn
http://vietnamtudien.org/hanviet/ 前スレが落ちていたので立てました
少しお尋ねしたいのですが
朝鮮漢字音では止摂がiで現れたり@(アレア)で現れたりしますが、何でなのでしょうか?
何か違いがあるのでしょうか? /i/になるのは支齒詩時試あたり?
/a/になるのは師使事子此四あたり?
現代語しか知らんけど、閩南語でも/i/と/u/で綺麗に対立してるから中古音の時点で区別があったんじゃないかな >>6
音節末の*-sや*-ʔが脱落して代償的に声調が発生したというのが今の定説になってる でもどういう機序なのかいまいちわからんよな
なぜシビラントやグロッタルがピッチの高低に関わってくるのだろうか デンマーク語の声門閉鎖音が、スウェーデン語やノルウェー語の声調に対応してるんだっけ。 >>8
英語でもmadの時は長く下がり気味にaが発音されるし
mapの時は短めに上がり気味に発音される
語末が完全に消失したらその差はもっと顕著になるだろう ベトナム語の声調がそうやって発生したんだっけ?
音節末にsがつく音節はそこら中の言語にあるから理解できるけど、末尾に声門閉鎖音がつく音節ってのがよくわからない
aʔのような母音+声門閉鎖音の音節はまだわかるとして、mʔのような鼻音+声門閉鎖音はどうやって発音するんだ?
声を持続させて最後に声門を閉じるのだろうか?
発音自体は可能なんだろうけど、そんな音が人間に区別できるのか怪しい気がする
また、上古入声の*-p、*-t、*-kはそのまま中古まで保存されるのに、*-tsや*-ksになると閉鎖音ごと全部落ちてしまうっていうのもちょっと納得できない >>12
確か*-tsは-jになって、*-ksは丸々消えたはず
なぜ普通の入声の閉鎖音韻尾は残ったのに、去声の*-tsや*-ksは閉鎖音の痕跡を残さず消えてしまったのかが気になる
どっちかというと、普通の*-p、*-t、*-kよりも*-tsや*-ksの方が残りやすそうに見えるのに *-tsと*-ksって一旦合流して-jになったんじゃなかったか
sがjになる現象は類型的にも各所で見られるよね
だからこれもそういう現象の一環なんじゃなないかと >>14
*-tsと合流したのは*-psの方
今バクスター1992(原著が手元にないので悪名高き日本語版)で確認したら
*-ps>*-ts>*-js>-jH
*-ts>*-js>-jH
*-ks>*-s>-H
*-wks>*-ws>-wH
てあった
これを見た感じだと、jの由来をsではなくtに求めてるっぽい
この本では、音声学的な説明は全くなし
難しい・・・ >>10のように考えると、*-s韻尾を想定するよりもそれこそカールグレン以来の有声閉鎖音韻尾を立てた方がよさそうにも見える
それでも、なぜ去声韻尾が消えて入声韻尾が残ったのかは謎だけど
実際はどうなんだろね? 仮にかつては閉鎖子音の入りわたりを英語のように発音して無声有声と区別していたにせよ
そこから有声だけが消えるという歴史的変化が他の言語の事例になく不自然の思われたので
より自然な摩擦音韻尾を仮定したんじゃなかったっけ そもそも中国語の入声は今の諸方言と同じく内破音だったろうから、内破音の有声と無声を区別できたのかという問題もある
もっとも、去声s韻尾派の鄭張尚芳なんかはチベット語との比較から入声を全て有声に立ててるね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています