因果交流の最果てに至り 愛するものを省みる
先人の智慧を読み 得たものは最果てへの道標

春一番吹き 少しずつポカポカに
萌黄染め渡るように彩りゆく
蕾つけ人の心踊らせる
自分は一人省みる

  空を仰げば瑠璃色に
 目を閉じれば耽美な香り
瞳を開けば紅梅色の夢
 cerasus 春の道標
  生き物を魅せ
   悠々呼吸をし
    時は眠り
     人は魅入り
      自分は一人悲愴に浸る
    時は目覚め
   人は進み
  やがて4月は死にゆく
 人はしばらく休み
自分は一人省みる
 辺りは黄緑に   
  日はだんだんゆっくりと
   花びらはワルツのように
    人々は故郷に戻り
     自分は一人追憶にふける
    夜はすぐ眠り
   道は紅梅色に
  道は明るく
 世界はまた周り始める
自分は一人省みる