「エ」付きは見逃したとしてもまだしかし、「エムバペ」表記には問題がある。なぜなら「m」はあくまで「ン」だから。
英語でも唇を閉じる「b」「p」など破裂音や「m」など唇を閉じる直前の「n」は特殊な場合を除き自動的に「m」の口になるので、「ム」の音になるが、あくまで子音のみ。
ところが、これを「ム」と表記してしまうとどうなるか? 日本語の「ム」を正しく読まなければいけないアナウンサーたちはどうしても「m」の音に母音を付けざるをえない。
仏語で表記すると「me」もしくは「mou」に近い音になってしまう。

ただでさえ元々の発音に「エ」が添加されているのに、「エムバペ」をアナウンサーたちが必死で滑舌よく読めば読むほど、本来のMbappe から遠ざかり、Emoubappeと書かれたものを発音しているかのように聞こえてしまう。

それが今の時代SNSに載って世界中に発信されてしまうのだ。もし怠惰なフランス人が読んでいるように、頭に「エ」の付いた発音を表記するなら「エンバペ」と表記した方が正しい。

同様に「ムバペ」もMoubappeに聞こえるので、「ンバペ」のほうがいいが、本人の発音を基準にすればこちらのほうがまだマシ。