>>627
東北方言に多い清音と濁音の現れ方は、

東京など他地方の語中の清音が、東北では有声化し(いわゆる濁音化、前鼻音無し)、
他地方の語中の濁音が、東北では前鼻音化した有声音として現れるというもの
なお語中のカ行/ガ行は[g]/ガ行鼻濁音として現れる
よって「的」は[mado]、「窓」は[mando]となり(ndのところは急いで一気に言う)、
「柿」は[kagi]、「鍵」は鼻濁音を使い「カキ゜」となる

こういう東北方言における強中の濁音がアイヌ語に借用されると-nt-や-nk-のように
鼻音+無声子音になって現れるが「いのち」のチは清音カテゴリーなのでそうはならない
母音間の閉鎖子音はアイヌ語でも自由変異として有声化もするので、鼻音の入る余地がない