>>454 の続き
これが日本語にもあるのではないか、例えば…
松尾芭蕉「行く春や 鳥蹄(な)き魚の 目は泪」
意味は「春が行って、鳥が鳴き、魚の目に涙がある」

この文頭の「行く春や」は「春行くや」でも意味は通じる。
直訳はそれぞれ「行く春あり」「春行くあり」だが、
さらに娘言素を使い
「行く春や」、「春行くや」
「行く春よ」、「春行くよ」
「行く春さ」、「春行くさ」
これでも良さそうだ。

もう一つ
「昔むかしある所に、おじいさんとおばあさん ありけり」
「昔むかし所あるに、おじいさんとおばあさん ありけり」

「昔むかしある所に」と「昔むかし所あるに」は同じに読めそうだ。
作業仮説だが、つまり日本語でもドイツ語と同じに
「体言+動詞」でも「動詞+体言」でも意味が通じる。
ザックリと、SVでもVSでも、なんとかなる気がする。

要するに動詞は、名詞の前でも後でも、どこでも良い。
逆に言うと名詞は、動詞の前でも後でも、どこでも良いんだよ。

ただこういう風に、動詞と名詞を入れ替えが出来る場合は、限られていて
動詞が横訛りしていない親言素の場合だけのようだ。

親から娘言素になってしまうと、
名詞と動詞の入れ替えが出来なくなる、のではないか。
つまり娘言素の場合は後ろに付くしかなくなる…作用仮説w