それは間違い、話が逆
形容詞(ーイ)+です という形が昭和中期から増えてきたせい
文体的には丁寧口調が続くから統一感があるものの、
そもそも体言でないものにデスを付けるのはつじつまが合わなかった
それ以前はどうしていたかというと、形容詞の言い切りは丁寧体がなく、そのままでよかった
特に丁寧にする時は「ーうございます」と言っていたが、形容詞のウ音便形自体が関東では東京だけの習慣で、
この「山の手」的な口調は広域的な新興の首都圏方言には引き継がれなかった
形容詞語尾+です が容認された結果、形容詞の終止形だけでなく、同形語尾の助動詞「たい」、補助動詞「やすい/にくい」など
様々な形容詞型活用+です も容認され、ついに打消し「ない」+です も昭和末期には使われるようになっていた
もともと簡略的な 動詞「っす」「す」 という丁寧体があり、関東以北の東日本方言や、
東京の年の近い者同士の部活やバイトの敬語として使われていたのが、
一律に「っす→です」という機械的な置き換え(体言だけでなく形容詞語尾もデスに変換)をする事によってナイデスが生まれた
打消し「ない」+です ばかりを常用するようになった結果、元からあった「ません」の頻度が下がり、
「マセンは拒否の感情を強めたもの」という再解釈が「ないです」「ません」を使い分ける層の間で起こったのだ
だが「ないです」を常用する者は、自分で思っているよりぜんぜん「ません」を使えていない 口をついて出ることが全く無い