戦前の歴史的仮名遣いのときは、仮名遣いと発音が乖離しすぎていたので、
新たな規範として、ローマ字の長音符号も意味をもったけど、
戦後、現代仮名遣いになって、仮名遣いと発音がほぼ一致したので、
もはや、ローマ字の長音符号は不要なったんだな。

戦前では、「東京(とうきやう)」を「ト・ウ・キ・ヤ・ウ」と読んだら、
先生から、「トー・キョー」と読み直すように命じられたかもしれない。

いまでは、「東京(とうきょう)」を「ト・ウ・キョ・ウ」と読んで、
わざわざ「トー・キョー」と読み直しを命じる先生はいない。
まして、「ト・オ・キョ・オ」なんて混乱を招くだけ。

試験で「東京」に振り仮名を降る場合「とうきょう」しか正解がないのに、
「とおきょお」とか書かれたら、先生の指導力が問われる。