1. 言語現象は社会的あるいは市場的なものである。
よって言語学は社会市場で実際に流通する言語現象を観察し、そのデータを集め、
言語の構造、流通の構造、変化の構造、それらの社会的仕組みとその法則を解明しようと努める。

2. 語には意味とともに価値がある。
その一つが規範価値である。規範的価値付の主体がどこにあり、誰がどういう理由でそれに従っているか、
それらも言語の流通構造を左右する大きな因子である。
つまり、言語の流通は極めて政治的なものである。言語学はこれらも科学的に客観化し分析する。
言語の構造やその変化にこれらがどう作用しているかの解明に努める。