タガログ語ダメ押しの一つ。

日本語 kama(カマ)=鎌
タガログ語 kamay(カマイ)=手

稲などの株を刈り取る農具が、鎌。
この字の漢音は、レン。
その鎌を、なぜカマと呼ぶのか。

タガログ語で、手のことはkamay(カマイ)。
また、kamao(カマオ=拳)。

つまり、鎌の金属部と木製の柄の部分の形が手の形に似るから、この鎌をカマ=手と呼んだもの。
日本語で猫などを相手に遊ぶことを(カマウ)と言い、また格闘するときの姿勢などを(カマエル)という。
いずれも手でもってそのような仕草をするので、その手の呼び名である(カマ)が用いられた。

タガログ語のkamay(カマイ)=手は、その日本語のカマ(鎌=手)と、まったくの同系の言葉だといえる。
先にも述べたが、日本語のタ=手もタガログ語のtainga(タインガ)=耳と同系の言葉であった。
日本語の語彙には、フィリピンタガログ語と同系とみられる語彙が、実に相当数みつかるのだ。
その語彙の祖先は同じ、ということになってくるのではないか。
わははははは。