ソシュールはせっかくそれまでの言語学が育みつつあった科学的実証主義の芽を摘み取り、他の人文学と同じような形而上学に帰してしまった
さらに悪いことに、彼が本を書かなかったために後の「構造主義」を掲げる哲学者たちに歪曲されて持ち上げられ、彼らの安易なアナロジーと空虚なレトリックに塗れた理論の創始者とされてしまった