誤用は正当または正統な言語使用を前提にしている。
それはどこからやってくるのか。
言語の正統化をめぐる社会的ゲームが繰り広げられている。
どのような社会集団が言語を管理しようともくろんでいるのか。
例えばそのひとつの国家だ。
言語が社会的流通する過程を言語市場に見立てることができる。
これを言語市場モデルとしよう。
しかしこれを管理しようとする言語の政治がある。
近代国家は言語を統制しようともくろんできた。これを言語の権力モデルとしよう。
言語の市場モデルと権力モデルをもって社会的言語ゲームを考えてみる必要がある。