母娘、オペラ座の舞伝え続け 京都の女性に仏最高位勲章
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170727000064

 フランスの正統派バレエの継承と普及に尽力してきた京都バレエ団(京都市左京区)代表理事の
有馬えり子さん(62)が、同国の芸術文化勲章「レジオン・ドヌール勲章シュバリエ」を受けることに
なった。世界最高峰のパリ・オペラ座バレエ団と長年交流し、本場の技と精神を京都で伝える。
「敬愛するオペラ座から学び続けてきた。重い責任を感じる」と語る。

 有馬さんの母、龍子さんは日本の草分け的存在。戦後間もなく京都でバレエ教室を始め、
1976年に京都バレエ専門学校を設立した。93年に他界すると、えり子さんが校長に就任。
母の時代から交流があったオペラ座の講師を招請し、生徒に直接指導してもらってきた。自身も
オペラ座を頻繁に訪れている。「アメリカのバレエはダイナミック、ロシアはサーカスのよう。
フランスのバレエは優雅さと美がある」と魅力を説明する。

 京都バレエ団は毎夏の定期公演でオペラ座の人気演目を取り上げてきた。バレエ団の団員や
専門学校の生徒、世界で活躍する卒業生が、オペラ座から学んだ成果を披露する。今年は
学校創立40周年の記念公演でもあり、オペラ座のトップダンサーも出演する。団員や生徒総勢
160人が登場する壮観な演目もある。駐日フランス大使が来場し、有馬さんの勲章授与式も行う。