福岡再開発
西鉄連合・JR九州・福岡地所が提案書提出

毎日新聞2018年1月31日 07時58分(最終更新 1月31日 09時18分)

 福岡市は30日、旧大名小跡地(同市中央区)の再開発事業の公募提案を締め切った。市は企業名や提案内容を明らかにしていないが、
関係者によると▽西日本鉄道と積水ハウス、三菱地所の企業連合▽JR九州▽福岡地所(福岡市)−−の計3陣営が提案書を提出した。
西鉄の企業連合は、積水ハウスが京都で開発実績がある米マリオット系ザ・リッツ・カールトンの誘致を提案したとみられる。

 JR九州、福岡地所も市が求めた高級ホテルと高機能オフィスを核に提案し、地場の“まちづくり”企業同士で競い合う構図になった。審査を
経て、3月に事業者となる優先交渉権者が決まる。

 旧大名小跡地の再開発を巡っては、福岡市で商業施設やオフィスの開発実績がある関東や関西の複数の不動産企業が関心を示した。ただ、
市が広場や住民が交流する多目的空間などの公的施設の整備も求めたため「条件が厳しすぎる」「採算を取るのが難しい」「地元企業が強そうだ」
などとして参加見送りが相次いだ。

 3陣営の提案内容は今後、大学教授や福岡市部長ら7人で構成する評価委員会で審査する。民間提案施設の開業は2021年を予定している。

 旧大名小跡地は広さ約1.2ヘクタールで、福岡市の再開発事業「天神ビッグバン」の西側の主要拠点地区。市は国際会議や見本市などMICE
(マイス)誘致に力を入れており、今回の再開発で都市機能を高め、国際的な知名度の向上を期待している。【石田宗久、蓬田正志】
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https://mainichi.jp/articles/20180131/k00/00e/020/190000c