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北陸新幹線金沢暫定開業雑感

能登、小松市・加賀市の人口は激減し、
2060年には80万人を切ると推測される石川県の、
人口金沢およびその周辺への一極集中が顕著となると判断しておくことが肝要であろう。
人口問題は短期間には解決できないし、石川県だけが特別の解決策を見つけることができることはない。
東京の人口を引っ剥がして田舎に連れてくるといった人動政策など戦時でもできなかったことである。

北陸新幹線のその後
 
北陸新幹線は東京と大阪を結ぶものとして計画された。
東海道新幹線の補完機能を期待されたからである。
金沢在住の人は金沢が最終駅であってほしいと本音で願っているが、
人口規模からいって赤字である北陸新幹線が、金沢とまりでは最初から建設されなかったであろう。
長野から分岐して新潟と富山に向かう新幹線を選択せず、
高崎から新潟へ向かう上越新幹線を選択した時点で無理な話であった。
当時大清水トンネルに1兆円かけたのである。
リニア新幹線が建設され始めたから、北陸新幹線のもつ東海道新幹線の補完機能としての役割が変わってきた。
リニアと直結しなければ、巨大都市東京との関係が築けなくなる。
北陸新幹線の金沢以遠のルートも、本音でリニアとの連結を考えておかなければ、
地域の発展は望めない。
リニア完成後の需要減少した東海道新幹線の活用連携との視点も長期的には重要である。
福井県、滋賀県の発展もリニア駅アクセスが最も優先される事項である。