695 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2016/09/16(金) 07:40:30.77 ID:EnhbSH36
豊洲盛り土問題、都庁の統治不備露呈
2016/9/16 2:01
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07311040W6A910C1EA2000/

 東京・築地市場の移転を巡る混乱は、東京都の統治の不備を浮き彫りにした。盛り土をしていなかったほか、床にコンクリートを敷設する計画もなかったなど都民への説明がない事実が相次ぎ判明。
意思決定の過程が曖昧なまま事業が進んでいたことに、都政の信頼性には大きな疑問が投げかけられている。

 「信じがたい失態。組織が緩んでいると言われても仕方ない」。一連の問題に都庁の幹部らも大きな衝撃を受けた。「結果として都民に嘘をつき続けてしまった」

 事実を把握していたのは担当の一部職員とみられ、市場を所管した副知事や局長にもきちんとした説明がないまま。元副知事のOBも「後から知らされた」と振り返る。

 12日、一連の問題について経緯の検証を指示した小池百合子知事は「情報公開の観点で大きな瑕疵(かし)があった」と苦言を呈した。事務方トップの安藤立美副知事は「信頼性の問題で言えば致命的」と言葉を絞り出した。

 地下に空間を設けて活用する考え方自体は長く検討されていた。2008年5月には当時の石原慎太郎知事が「土を全部さらった後、地下2階ぐらいのコンクリートの箱を埋め込む。そのほうがずっと安くて早く終わるんじゃないか」と記者会見で発言している。

 その後、地下空間を含む施設の設計は11年にできた。図面からは主要な3棟の建物部分は盛り土なしと読み取れる。しかし、土壌汚染対策の工法を検討する有識者委員の一人は「資料を見せてもらっただけで盛り土の説明はなかった」と証言する。

 石原氏は15日、08年の発言について「都庁の役人からそういう情報を聞いていたから、そういう意見があると取り次いだだけ」と説明。「全部、下や専門家に任せていた」と述べた。こうした経緯を含め、都は一連の意思決定の過程を明らかにすることが求められる。

 小池知事は「ここは都庁にとっての都政にとっての重大な局面」と言い残し、15日からリオデジャネイロ・パラリンピックの視察に向かった。