四川文明のイ族の宗教は琉球や弥生時代の日本と同じなんだよ:

彝族は、自然や、祖先を崇拝する原始宗教を信仰している。

 彝族の宗教の技能者はピモとスーニーの両者に分けられている。
ピモは経典を含め、道理の説ける者でスーニ−は鬼神と交わることのできる者である。
ピモの主な役目は、宗教祭祀儀礼を取り行うことであり、とりわけ人が死んだとき、
その魂をいかにすみやかに、正しく送ってやるかが重要なことである。

一方、スーニ−が頻繁に行うのは、ニツゲ(駆鬼)である。
羊皮鼓(楽器、太鼓と似ている)を叩きながらスーニーの神であるワサ神をよぶと、
スーニーはトランス状態に陥り、そのカによって病気などを引き起した鬼(ツ)を追い払うのである。
逆に鬼に備えることもある。害をもたらす鬼をタコを蛸壺に押し込むように缶に閉じこめてしまうのだ。
敵に呪いをかけるショプという儀式はビモもとりおこなうが、スーニー独自の技ものとしては、
依頼者(参加者)に幻覚をみせてしまうニョチという技がある。

ピモは基本的には世襲であるが、幼いころから学業を積まねばならない。
スーニーは重い病気にかかったり、発作を起こしたりがきっかけでなる。
突如として山林に入ってしまい、ピモが治療に当たるが、好転しない場合、
スーニー神(ワサ神)が附体したと認定されるのだ。社会的地位に関しては、両者とも平民階級の白彝に属するが、ピモは智者として特別視されているようである。