沖縄県産AIスピーカー誕生 少量多品種で低価格化へ
システム開発のインタラクティブラボラトリー(東京都)と、関連会社のインタラクティブラボラトリー沖縄(うるま市)は、
人工知能(AI)を搭載し、装置に話し掛けることでさまざまな情報にアクセスできる「AIスピーカー」を開発した。
世界的IT大手が市場参入するAIスピーカーだが、同社は3Dプリンターによる少量多品種製造で低価格化を追求し、
ぬいぐるみなど他の機材への組み込み用といった使い道を提案する。 スピーカーの製造は全てうるま市で行う。
音声で反応する命令は用途に合わせて拡張が可能で、外装を3Dプリンターで製造することから注文に応じた形に設計できる。
飲食店の注文の受け付けや自宅での高齢者の見守りなど幅広い分野で活用できるとしている。 15日から販売を始め、
1年で約3千個の販売を目標にしている。 AIスピーカーはインターネット通販大手のアマゾンや、
ネット検索のグーグルなどが開発・販売しており、音声認識とAI、音声合成技術を組み合わせた新たな
「モノのインターネット」(IoT)製品として注目を集める。 インタラクティブ社ではAIスピーカーの性能を抑え、
基本的なモデルで4千円からと価格を抑えた。赤外線センサーなどを追加で組み合わせれば、エアコンなど家電の操作もできるようになる。
装置を起動する際に話しかける言葉を「オーケー、シーサー」に設定した特別版「シーサーAIスピーカー」も販売している。
インタラクティブラボラトリーの武田政樹代表は「少量多品種生産という中小企業ならではの商品を発信し、
幅広い分野でAIスピーカーの活用を進めたい」と語った。

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「メードインオキナワ」で開発されたAIスピーカー(インタラクティブラボラトリー提供)