浜松ロケがスタート  映画「バケツと僕!」、  市内全域舞台に   (2016/11/23 09:21)
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 浜松市出身の映画プロデューサー竹山昌利さん(63)=浜松工業高出=が手掛ける映画「バケツと僕!」の浜松ロケが22日、同市内の焼き肉店などで始まった。
 12月1日まで市内全域を舞台に撮影を続ける。竹山さんは「全国の人に見てもらい、浜松の空気感を知らせたい」と地元での撮影に気合を入れる。 
 作品は来秋以降全国の映画館で公開予定。
 撮影は中区の繁華街や商店街、天竜川の河川敷、中田島砂丘、遠州鉄道の駅など市内全域で行われ、作品全体の7割が浜松ロケになる。
 竹山さんと旧知の仲で、映画館シネマイーラ(中区)館主の榎本雅之さんが浜松ロケ統括として撮影場所の確保に奔走した。
 作品は児童養護施設に勤めることになった弱気な青年と、親に捨てられ、軽度の知的障害を持つ少年との関わりや友情をコミカルに描く人間ドラマ。
 初日は、少年役を演じる演歌歌手徳永ゆうきさんら出演者とスタッフが中区の五社神社で安全祈願し、青年役のミュージシャン紘毅さんと、青年の先輩役の女優岡本玲さんが、焼き肉店で再就職を祝う冒頭シーンなどを撮影した。
 岡本さんは「生きづらい現実を頑張って生きようとポジティブになれるような作品にしたい」と話した。
 80本以上の映画制作を手掛けてきた竹山さんは「いじめや虐待、親子間の殺人など世知辛い世の中が地方都市にも忍び寄っている。
 人間同士が手を取り合う意味が伝われば」と話す。