稲作は一万年くらい前に長江中流域あたりで始まったというのが定説で、
8000年前には長江下流域に至り、5000年前には遼東半島まで広がったのである。

朝鮮半島への伝播は、漢江下流域あたりから4000年くらい前のイネが出土している
ため、4000年くらい前に遼東半島と交流していた韓人が漢江下流域あたりにイネを
持ち込んで、そこから広がっていったものと見られる。

遼東半島の時点から水田稲作であった可能性もあるが、朝鮮半島に入ってから
自然環境の変化から自然発生的に水田稲作に移行していったものと見られる。

そして3000年くらい前に朝鮮南部と交流していた九州北部の弥生人自身によって
稲作は九州北部に持ち込まれ、日本稲作は始まったのである。