新幹線は東京に売りに行くためにできたのです

北陸新幹線を利用した金沢の人たちの中には、次のような印象を述べる人が結構います。

それは「東京から新幹線に乗って金沢へ帰ってきたが、富山で大勢の人が降りて、富山から金沢まではガラガラになった」というものです。

つまり、富山の人たちは新幹線を利用して東京に売り込みに行っているのです。

私は、北陸新幹線とは首都圏の人たちが金沢に来るためにできたのではなく、金沢の人が東京へ売りに行くためにできたのだと思っています。

おかげさまで、金沢にお越しになった方の中には「もう一度来たい」と言ってくれる人も多く見られます。しかし、既に訪れたところにもう一度訪れる場合は、基本的に何年間かのブランクができるはずです。

札幌にも、仙台にも、広島にも、福岡にも行ったことのない人が、金沢だけ2度訪れるというのは考えにくいでしょう。

今の状況が続くと、観光客数では金沢の独り勝ちなのに、県の予算では、法人税で潤う富山県の予算が、石川県の3倍になっていたということも十分にあり得る話しです。

石川県の地元メディアでは、観光客が増えたことで街が汚れるということを、北陸新幹線の問題点だと報じていますが、最大の問題点は、新幹線ができたのに東京に売りに行こうとしないことではないでしょうか。

こちらから売りに行けば、金沢の街にはゴミ箱が少ないということも分かるはずです。

https://kanazawa-tourism.net/hitorigachi/

記事より抜粋