スケートリンク21年秋に開業

富山市中心部の中央通り横に複合ビルを建設する市街地再開発事業で、地権者らで組織する準備組合は、ビル内に通年営業する国際規格のスケートリンクを整備し、2021年秋に先行開業する方針を固めた。
関係者は11日までにスケートリンクを運営する新会社「i(アイ)マネジメント」を設立した。 
 再開発する「中央通りD北地区」は、市電通りに面する中央通り西側入り口付近の0・8ヘクタール。高さ96メートルの26階建てビルを建設する。
 構想では複合ビルの5、6階部分に縦30メートル、横60メートルのスケートリンクを整備する。高気密高断熱構造を採用し、省エネルギー型氷冷システムを導入し、観客席は1千席程度を見込む。
競技団体の貸し切りや一般来場者の滑走をはじめ、児童生徒の学内活動や競技大会、アイスショーの開催を計画する。 

 複合ビルは約200戸のマンションや商業施設、自走式駐車場の整備が予定されている。20年度に着工し、23年度の完成を目指す。
準備組合はリンクや商業施設の早期オープンが望ましいと考え、1階から6階まで先行開業する方針を決めた。
  新会社「iマネジメント」は12月3日に設立し、資本金は2020万円。「集い」「遊び」「学ぶ」をキーワードにスケートリンクを活用し、天候に左右されず健康的に過ごせる「コミュニティースペースの創出」を目標とする。
 社長には、スピードスケート選手を社員として雇用し、五輪メダリストも輩出したダイチ(富山市)の田中洋一郎社長が就任した。
富山市の「エコリンク」運営に携わる関係者が役員に選ばれ、中央通り地区D北街区市街地再開発準備組合理事長の若林啓介氏が監査役に就いた。

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