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西部ガス、アジアでLNG販売へ ロシア企業と共同 ひびき基地タンク増設検討
http://qbiz.jp/article/146827/1/
西部ガス(福岡市)が、ロシア大手のガス生産・販売企業「ノバテク」と共同で、アジア向けの
液化天然ガス(LNG)輸出事業に乗り出すことが分かった。都市ガスの小売り自由化で経営環境が
厳しさを増す中、新たな収益源に育てる考え。取扱量拡大を見据え、北九州市若松区の供給拠点ひびき
LNG基地に数百億円を投じ、LNGタンクを増設することも検討する。昨年12月にノバテクと
協力合意書(MOU)を締結。今後、両社で協議を進め、ノバテクがロシア国内で生産したガスを
ひびき基地に運んで貯蔵し、距離的に近い中国や東南アジアに向けて販売する方針。ノバテクは「
ひびき基地を使用することで、アジア向けにLNGを供給する際の柔軟性が増す」としている。LNG
は石炭に比べ発電時の温室効果ガスの排出量が抑えられることから、新興国を中心に需要拡大が見込
まれる。LNG輸入者でつくる国際グループ「GIIGNL」によると、輸入国は2000年から
17年にかけて4倍となる約40カ国に増加している。西部ガスは昨年10月、アジアのLNG取引の
情報が集まるシンガポールに駐在員事務所を設置した。自社主導による海外でのLNG販売を手掛ける
計画で、ノバテクとの協業はその一環。26年度にグループで、国内のガス供給・販売事業以外の
売上高を、現状の3割程度から5割程度に引き上げる目標を掲げている。