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北九州で貨物船にLNG、九電など環境ビジネス実験
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44820930V10C19A5LX0000/
九州電力と西部ガスなどは15日、環境に優しい液化天然ガス(LNG)を燃料に使う小型貨物船にLNGを
供給する実験を北九州港(北九州市)で実施した。LNGは次世代の船舶燃料として活用が見込まれており
、九州での実験は初めて。九電などはアジアに近い北九州の立地を生かし、LNGの船舶向け供給の
事業化を目指す。実験には日本郵船が国内で初めて開発してLNG燃料船「魁(さきがけ)」が参加した。
西部ガスのひびきLNG基地(北九州市)からタンクローリー車でLNG燃料を輸送し、専用のステンレス
製ホースを使って約7トン供給。セ氏マイナス164度に冷却されたLNGが船に注入されると、ホースが
たちまち氷結。周囲に冷気の白煙が立ちのぼった。船舶燃料として一般的な重油に比べ、LNGは二酸化
炭素(CO2)排出量が少なく、酸性雨の原因になる硫黄分も含まない。国際海事機関(IMO)は2020年に
船舶燃料の硫黄分排出の規制を強化する方針で、CO2も今後規制が強化されると予想されている。九電
などは船舶燃料としてLNGの需要が高まるとみており、日本郵船は16年にベルギーで世界初となるLNG
燃料の自動車専用船を就航した。北九州市には西部ガスのほか、九電子会社もLNG基地を構える。
日本海から瀬戸内海への入り口でもあり、中国電力も実験に参加した。九州は貨物船や自動車専用船の
寄港や、内航船・外航船の往来も多い。LNG燃料船が今後増加した場合に備え、九電などは大分県など
他地域を含めてLNGの供給事業の可能性を探っている。