総事業費3,600億円都市景観大賞「美しいまちなみ賞」受賞紫川マイタウンマイリバー事業
民間力が生んだ「水辺のにぎわい」
勝山公園の鷗外橋西側橋詰め広場と水辺の遊歩道(北九州市)
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/mag/ncr/18/00013/070800012/
水辺と公園の動線つなぐカフェ開設
 西の空に日が沈む頃、北九州市の小倉都心部を流れる紫川周辺に、夕涼みを楽しむ人たちが集まり
始めた。水辺でひときわ明るい光を放つのは、市の勝山公園に設置された飲食施設だ(写真1)。
店舗前の階段やスロープで水際に下りることができる。
 この店舗は、市が全国で初めて公募設置管理制度(Park-PFI)を導入し、民設民営方式で設置した
「コメダ珈琲店」だ。2018年7月にオープンした。市は、隣接する水辺空間も並行して改修。
19年3月に橋で途切れていた川沿いの遊歩道をつなげ、左岸約1km、右岸約0.7kmの区間を連続化した(写真2、3)。
 北に大型商業施設、西に観光名所の小倉城、南に市役所が位置する歩行者動線の結節点に当たる場所
(図1)だが、改修前は立ち止まる要素がなく、人々は足早に通り過ぎていた(写真4)。
そこで市が採用したのが、民間活力を生かして都市公園の魅力を向上させるPark-PFIだ。