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五洋建設の洋上風力専用船、北九州にきょう初入港
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4122137013022019LX0000/
五洋建設は14日、洋上風力発電用の風車を海に据え付ける大型クレーン船「SEP船」が北九州港
(北九州市)に初入港することを記念して式典を開く。北九州市は響灘海域に最大出力22万キロワット
相当の風車を建設するほか、関連産業の集積を目指している。SEP船は北九州港を発着拠点とする予定で
、1つの節目となる。SEP船は波や風にさらされる海で巨大な風車や精密機器を据え付ける設備。
デッキ面積は約1750平方メートルで、10メガワット級の大型風車の設置が可能だ。船の建造は造船
大手ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が担い、総工費は約140億円。五洋建設は2018年12月に
船の引き渡しを受け、日本近海で習熟訓練を進めてきた。洋上風力は国内の総発電容量の約3分の1に
匹敵する9千万キロワットの潜在性があるとされる。日本で稼働するSEP船は数隻しかなく、大林組
なども専用船の建造を決めている。11月には洋上風力促進法が成立し、最長30年間海域を利用できる
よう規制緩和するなど発電所の設置を促している。ただ日本は欧州のように遠浅の海が少なく、設置
には高い技術力が求められるほか、日本での建設費は欧州に比べ1.5倍かかるとの試算もある。