北陸新幹線。あれ、いったい必要なのだろうか。

帰省ラッシュシーズン以外はガラガラである。

言うまでもない。沿線に大都市が1つたりとも存在しないんだもの。

東海道・山陽新幹線は、東京・名古屋・大阪・福岡の主要4大都市を結ぶ。

太平洋ベルトで近代化した沿線で、多くの人の高速な都市間移動の必要性が発生し、それに伴い建設されたものだ。

1964年の新幹線開業以前の東海道線は輸送力が限界まで逼迫していて今よりはるかに目まぐるしい有様だったと言われている。

東北新幹線は仙台を通るし、直通する北海道新幹線は札幌を目指すのでまだ存在価値が分かるが、北陸地域の新幹線は、存在自体が沿線住民以外に何もメリットのない無駄なのである。

しかしこれは全国新幹線鉄道整備法という法的根拠のもと、国家のもとに作られたものである。

受益者は北陸地域住民だけしかいないのに、用地買収から線路・駅の建設・維持とそのインフラのコストは国民全体が背負っているのだ。

裏日本地域は、「加賀百万石」のようなオラが郷土の昔話の物語にムラ社会まるごと依存している中で、

こうした中央にタカって打ち出の小づちのように天から降ってきた産物のインフラだけがひたすら作られ続けたという現代史が存在するのである。

江戸時代の「加賀百万石」のような歴史物語を思考停止に礼賛し、江戸時代以来のシガラミと因習を引きずり、

それに江戸しぐさ的な歴史修正主義によって存在しなかった新しい因習を上書きし続け、どんどん純度が高く、

住みづらく、生きづらく、不幸で、日本の糞を煮詰めたような環境に落ちぶれていく。

そういう環境でも、新幹線でも空港でも県庁でも美術館でも高速道路でもなんでもやってくるし。

それにタカってメシを喰っていればくいっぱぐれない。その利益を寄越すことが世襲政治家の延命につながっていて、偏った公権力に偏ったムラ社会住民が横並びに共依存をする。

歯車がもし乱れれば、これが破綻しかねないリスクがあるので、「寝た子を起こすな」がはびこる。

これが金沢のような裏日本の不幸モデルの正体ではないかと思う

https://blogs.yahoo.co.jp/alohaggyy/22365853.html