江田憲司(衆議院議員) (@edaoffice)

検察上層部が政治権力に屈することがあるにしても、現場の捜査検事の正義感は未だ残っていると私は信じている
上層部が抑えようとしても抑えきれない正義感が。今回の改竄疑惑は、その検事からのリークという可能性が高まってきた
朝日も少なくとも見せられた原本の「写メ」は撮っていると思われる

しかし、自民の二階幹事長も参院吉田幹事長も、めずらしく野党と歩調をあわせて、
財務省が原本提出を捜査を盾に拒んでいるのを理解しがたいとしているのは、麻生財務大臣の首狙いか、
はたまた安倍三選阻止への動きなのか。極めて興味深い。この二人は政局でしか動かない政治家だから

<森友文書>「あいまい戦術」政府限界 自民、首相に不満
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180307-00000003-mai-pol

 森友への国有地売却に関する決裁文書が書き換えられたとされる疑惑で、「ゼロ回答」を強行した財務省に対し、
野党だけでなく自民党幹部からも「国民の理解を得られない」と批判が噴出した
首相官邸は「出せるものは出した」(幹部)と反論するが、早期の対処を迫る自民の圧力は強まる
支持率急落で危機に陥った昨夏の轍を踏むわけにもいかず、安倍政権の「あいまい戦術」は限界に近づいている

 「明らかにしないと、国会審議が進まないじゃないですか」。二階幹事長は6日の記者会見で、
財務省が書き換えの有無を明らかにすべきかと問われ、不快そうな表情を浮かべた
「事実なら政府に厳重に抗議する」という前日の発言から一段とトーンを上げた形
自民の実力者が「理解できない」と、公に政府を批判したインパクトは大きい

 直前の党副幹事長会議では、首相に近い議員を含めて
「ゼロ回答なら野党が審議を止めるのは当然だ」「与党の自浄作用が試される」と訴える声が続出
竹下総務会長も6日の会見で「政府にきちんと対応しろと言い続ける」と二階氏に同調した

 その背景には首相が強気の対応を続けて傷口を広げた昨年の苦い記憶がある
加計の獣医学部新設を巡る内部文書▽森友への国有地売却価格8億円値引き▽PKOの日報

 今国会でも、首相は裁量労働制に関する異常データを「問題ない」と押し切ろうとしたが、
「国会がもたない」と判断した二階氏らが、働き方改革関連法案から裁量労働の対象拡大を削除させたばかりだ
ともすれば「安全運転」から強気へと傾きがちな官邸への不満が、自民党内にはくすぶる

 今回は、首相側近や官僚の「そんたく」が働いたかではなく、書き換え前と後の文書があるのか否かという事実の問題だ
それも答えない財務省に、野党は「子どもに悪いが、子どもの返事以下だ」
(民進の那谷屋・参院国対委員長)と強く反発。与党は防戦一方に終わった

 首相は昨年、加計問題などで「なかったことは証明できない。悪魔の証明だ」と野党に反論していた
しかしこの日、首相に近い自民幹部と、首相から距離を置く幹部の2人がくしくも同じ言葉を口にした

 「今回はそんなことを言える雰囲気はない」

 ◇書き換え有無、政権左右

 財務省が決裁文書を早期に開示した場合、仮に書き換えが判明すれば、
首相を5年間支えてきた麻生副総理兼財務相の進退だけでなく、政権は屋台骨が揺らぐ深刻な事態に陥ることになる

 麻生氏は6日の記者会見で、書き換えが事実だった場合について「仮定の質問にはお答えしかねる」とかわした
ただ麻生氏はこれまで国会で「真実なら極めて由々しき事態だ」と答弁しており、
立民の辻元国対委員長は、政府全体の責任が問われるとの見方を示した
勢いづく野党からは「内閣総辞職」の言葉も出始め、首相に近い自民議員は「総辞職はさすがに飛躍だが、
麻生さんの責任問題になる前に収束させないと」と焦る

 書き換えが事実なら、その次は「誰の指示か」も焦点だ。官邸はあくまで財務省の問題だと切り離しに躍起で、
菅官房長官は会見で「麻生氏と財務省の答弁に尽きる」と多くを語らなかった
政府内からは「決裁文書は途中で変わるケースもある」と予防線を張るような声も漏れるが、それで世論や野党を説得できる可能性は低い

 政権の体力がじりじり削られ、森友、加計問題などで内閣支持率が急落した昨夏の再現につながれば、
首相の求心力は一気に低下。働き方改革関連法案どころか、自民総裁の3選に黄信号がともりかねない