テリー伊藤対談「山本太郎」(4)今後はどう戦っていくの?

山本 今、国内に貧困と言われる人が6〜7人に1人いる。アベノミクスで金持ちになった人って、誰の話ですか、ということだと思うんです。
この状況は自分たちの行動で変える道を作れるんだということを、ひとりひとりが意識していかないと、税金を取られるだけ取られて
受けられるサービスは極端に減っていくという。

テリー そういう意味では、小沢さんが民主党を離れたのは消費税に反対したからだし、筋は通ってるよね。

山本 今、自民党の中高年の政治家たちが、若い人たちの未来を切り売りするような政策決定を国会で続けているということに、
若い世代にもっと怒ってもらわないとダメなんですよね。そう考えて、小沢さんを街頭に連れていこうと思ってるんです。

山本 そうですね、街頭記者会見みたいな形で。質問するのは記者の方だけじゃなく、道行くサラリーマン、主婦、学生、いろんな方々に。素朴な疑問でも、ネガティブな質問でも、
何でも投げてほしいんです。その場でいろんな意見を深めたり、政治との距離を縮めないと、政治に対して興味なんか持てないですからね。
小沢さん、見た目はああいった人相ですけども、話してみると、とっても頭が柔らかい(笑)。

テリー 今後は、どんなことに力を入れていきますか?

山本 少なくとも富の再分配の現状を変えていかなきゃいけない。政治の仕事って何だといったら、税金を取って、それをどう配るかを考えることだと思うんです。今のままでは、
明らかに分配のしかたが間違ってる。税金の取り方が間違ってる、配り方が間違っていると思うんですね。だから、そこを変えていかないと。