宮城県知事選(10月22日投開票)で、4選を狙う村井知事の対立候補を巡り、民進が混迷を続けている。
統一候補で勝利した仙台市長選に続き、共闘を視野に入れる共産などはいら立ちを隠さない。15日の決着を目指すが展望は描けていない。

市民団体から要請を受け、態度を留保した遊佐氏に真意をただした「はっきりしろ」。詰め寄られた遊佐氏は無言で飛び出し、固辞する意向を電話で伝えた。
そもそも主戦論と慎重論が入り交じり、一枚岩と言えない状況だった。一部からは「負けて恥をさらしたくないだけ」との不満も渦巻く。
安住県連代表は、独自候補を擁立した仙台市長選を引き合いに「離党者を出すなど後遺症を抱えながら議論した。県議会もアクセルを踏むべきだ」とさらなる議論を求めた。

関係者によると、遊佐氏擁立が決まれば、共産が選挙資金を一部工面する案も検討されていた。
対する自民は村井知事の支援を決め、県連幹部は「不戦敗では有権者のためにならないだろう」と民進の迷走劇を余裕で眺めている。