安倍首相、諸問題「丁寧に答える」はずが野党質問時間削減検討を指示
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/nation/20171028-134-OHT1T50255.html

 安倍晋三首相(63)は、国会での野党の質問時間を削減し、与党分を拡大
するよう野党側に提案する検討を進めることを自民党幹部に指示した。「我々
の発言内容を国民は注目している。しっかり機会を確保していこう」として、与
野党で調整するよう要請した。

 11月1日には特別国会が召集される。当初は短期で閉会するとの案もあっ
たが、野党側は所信表明演説や代表質問、予算委員会の実施を要求。これ
に応えて会期を延長するのに併せ質問時間の割り当ての見直しを提示する
案が出ている。

 安倍首相は、10日からアジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のため
にベトナムに出発する。過密スケジュールにもかかわらず会期延長の意向
を示したのは森友、加計学園問題に「丁寧に答える」との自らの発言に準ず
る形。だが、野党の質問時間を削減することは、これに相反することになる。
早速、野党側からは批判が相次いだ。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長(55)は、旧民主党政権時代に、当時野党
だった自民党の要求で、与野党の質問時間の配分が「2対8」となったと説
明。「安倍首相が国民への説明責任を果たすことになっていない」と強調し
た。共産党の穀田恵二国対委員長(70)は「ひきょうな手段。言論の府をお
としめるつもりなのか」と非難し、希望の党幹部も「事実上の質問封じだ」。
与党寄りの立場を示すケースが多い日本維新の会幹部も「とんでもない暴
挙だ」と憤った。