親小池」か「親立憲」か=希望、針路めぐり分裂の影−共同代表を10日選出
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両候補とも民進党からの合流組。衆院選前に、小池代表が「踏み絵」を迫った安全保障法制や憲法改正を容認する方針を受け入れた。ただ、8日に行われた共同記者会見では見解が分かれた。
玉木氏は、民進党をいち早く離れて小池氏と希望旗揚げに加わった細野豪志元環境相や長島昭久元防衛副大臣らの支持を受け、小池氏の主張を尊重する。
安倍晋三首相が提起した憲法9条への自衛隊明記について、否定的な意見を述べる一方、9条改正自体には「自衛権の制約を明記する改正論はあっていい」と前向きな姿勢を示した。安保法についても「根っこから全て廃止するのは現実的ではない」と事実上容認する。

これに対し、大串氏は9条改憲を「不要だ」と明言。「立憲主義を守る観点から安保法制は容認しないという立場を明確にする」と表明した。
小池氏の考えとは相いれず、立ち位置は立憲に近い。実際、大串氏は8日発表した文書に「民進党、(民進系衆院会派の)無所属の会、立憲民主党との統一会派形成を目指す」と記した。民進出身者の再結集を目指していると周囲は明かす。

ただ、再結集には結党メンバーが反対する。玉木氏も「希望のカラーを明確にすることが最初だ」と述べ、大串氏が唱えた統一会派構想を「立憲は拒否している。片思いでは仕方がない」と突き放した。
国会議員の約半数の支持を固めた玉木氏が優勢で、大串氏がどう巻き返すかが焦点だ。党中堅は「大串氏の得票数が『小池路線』への批判票となる」と解説する。

希望は何時まで持つかな?