主張
精神障害者の医療
監視強化と人権侵害許されぬ

そもそも相模原事件と精神障害者の医療支援体制を結びつけること自体が大問題です。相模原事件の被告に措置入院歴があることと事件との因果関係は明らかになっていません。
事件についてのきちんとした検証や真相解明がなされないまま、措置入院制度を強化すれば「再発防止」につながるという発想は、精神障害者を“危険な存在”とみなす誤った考えに根ざしています。

精神障害者に対する医療提供の拡充はその病状の改善など精神的健康の保持増進を目的とすることを出発点にすべきです。退院後の地域での生活への移行促進は、人権の尊重・保障が大前提です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-10/2017051001_05_1.html