今回、立憲の勝利要因の一つに判官贔屓が当初叫ばれていた。
真実かどうかの見極めはこれからの展開によるだろうが、少なくとも日本人が今でも判官贔屓なのは同じであろう。
で、だ。

安保闘争を経験したようなおじいちゃんおばあちゃんには分からんだろうけど、
今の若者にとってはまず「日本」こそが贔屓されるべきかわいそうな九郎判官なわけ。
闘争の頃は戦前のイメージだの超大国アメリカだのの影響で批判される側こそ確かに強者だっただろう。
ところが、若者にとっての日本は「ポテンシャルこそなかなかだが国際的にいじめられているしあんまりいいこと無いしとにかくかわいそう」なわけ。

おじいちゃんおばあちゃんには中韓は「日本が賠償すべきかわいそうな対象」かもしれないが、
若者には「日本に産業スパイだの送り込んで経済成長するくせに賠償とか要求してくる悪くてずるい奴ら」なわけ。
真実かどうかはもちろん別にしてだよ?

そうした状態だからこそ、「いじめられててかわいそうな日本」は「そろそろ武器を持って戦っても誰も文句を言わない」と考えるわけ。
おじいちゃんおばあちゃんにとっては日本は「武器を持って戦おうとするとまたアジアがかわいそうな目にあう悪くて強い奴」だろ?
その違いが、若者の自民支持なんだよ。