落選の長崎氏が幹事長補佐 二階派・岸田派の火種に
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171216/k00/00m/010/174000c

自民党の二階俊博幹事長は15日、衆院選山梨2区で立候補し落選した長崎幸太郎元衆院議員を幹事長政策補佐に任命した。

同選挙区は公認争いがもつれ、自民党籍を持つ現職2人が「保守分裂選挙」を戦い、二階派の長崎氏は岸田派の堀内詔子氏に敗れた。
 
二階氏周辺は、補佐任命について「将来国会に戻すためだ」と語り、長崎氏の政界復帰を後押しする狙いの人事だと解説。しかし、選挙で決着させたと思っていた岸田派は「争いを蒸し返すのか」(関係者)と不快感をあらわにしており、再び両派の火種になりそうだ。
 
同選挙区では、2014年衆院選で無所属で立候補した長崎氏が党公認候補の堀内氏に勝利。堀内氏も比例代表で復活当選した。今年10月の衆院選では、両氏の公認争いが決着せず、幹事長の二階氏が両者を無所属で立候補させる裁定を下した。