日本が台頭するときはアングロサクソンの外圧があった時だけだ。
20世紀までは海の帝国の時代だったので、地球の裏側の国と戦争し、干渉し、貿易した。
英米は典型的な海の帝国だ。

しかし、21世紀は陸の帝国の時代になった。このパラダイムは22世紀も続くだろう。
もう地球上に未開拓地はないし、ハイパーグローバリゼーションが民主主義を破壊した結果、
労働階級の怒りが民主主義国家で爆発している。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国と。
日本は全くの無風状態で直近選挙でも竹中平蔵が圧勝した。
日本は世界の構造とパラダイムの変化についていけていないのだ。しょせん村なので都市の流行に取り残される。

陸の帝国の時代とは、地球の裏側の国と戦争しない、干渉しない、貿易しない、である。
従って、英米が日本会議や神社本庁を滅ぼし、日本を文明国にするなんてことはないのだ。
それが21世紀である。アメリカも東アジアから撤退していく。
そういうパラダイムチェンジに逆らって、自民党は円安輸出モデルに拘り、国民の実質賃金を韓国以下、過去26年で最低にした。
安保でも地球の裏側のムスリムと殺し合いをしようとしている。中国とムスリムで2正面作戦か。
第一次薩長村が3正面作戦で戦力を分散して完膚なきまでに叩きのめされたが、今度もなぞるように同じだ。
世界一の老人大国になる日本が、凄まじい人口を誇る中国とムスリムを同時に相手にしてどうするつもりなのか。
これが東大生が絶賛する自民党の政権担当能力である。

民主党ブレーンの水野和夫、そして、白川日銀総裁は正しかった。
日本でやっと問題解決能力のある政権が誕生したが、村の因習に逆らったために、村人たちに集団リンチされた。
その結果、日本の問題は何一つ解決されないままここまできた。
解決されなかった問題は深刻さをより一層増している。
ガンで言えば末期だ。

日本は滅ぶのだ。
現実的に考察すれば結論はこうなる。