完全に野党は壊れたな

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分裂した立憲民主、民進、希望の3野党は、再結集の道筋を描けないまま越年する。衆参両院議員の合計でも野党第1党となった立憲は希望との連携を拒み、孤高の道を歩み始めた。民進は離党の動きが止まらず混迷が続き、希望にも民進との距離の取り方をめぐって意見の対立がある。3野党は再結集どころか、分裂状態が固定化する様相を呈してきた。
 野党にとって2018年は、翌年の参院選に向けて、安倍政権に対抗する「大きな固まり」をつくることができるかどうかが問われる。まず動きだしたのが民進で、立憲、希望との統一会派を目指す方針を掲げた。民進の大塚耕平代表は28日の記者会見で「3党で統一会派を組めるように、ぎりぎりまで努力したい」と強調した。
 ただ、立憲は、安全保障関連法を容認する希望とは理念・政策が異なるとして3党連携を拒絶。民進党が意気込んだ3党糾合は早くも行き詰まっている。大塚氏は希望との合流を視野に入れた新党構想を模索するが岡田克也元代表ら党存続派やリベラル系参院議員が反対し実現は見通せない。12月に離党届を出した蓮舫元代表ら5人のほかに10人程度が離党を検討しており、再分裂の危機に直面している。
 混乱は希望にも飛び火しそうだ。希望の執行部は統一会派に前向きだが保守系の結党メンバーらが「民進リベラル系の排除が必要」「そもそも民進との統一会派は認められない」と異をはさみ、摩擦が生じている。
 憲法9条をめぐり改正に前向きな細野豪志元環境相ら保守系と改正は不要と主張する大串博志衆院議員らとの路線対立も続く。当初は安保法反対を明言する大串氏らが「離党予備軍」とみられていたが、現時点では「細野氏が離党候補の一番手」との見方も広がる。
 一方立憲は民進離党者を受け入れて勢力を拡大。地方組織を着々と築き、足場固めも順調だ。ただ連合や共産党との関係には苦慮するとみられる。
 立憲が掲げる「原発ゼロ」は原発再稼働を容認する連合の立場とは相いれない。また参院選の1人区で共産党との候補者のすみ分けを目指すが枝野幸男代表には共産が共闘の条件にする「相互推薦・支援」に応じる考えはない。両党の調整が難航するのは必至だ。