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マルクス生誕200年記念シンポジウム 「資本主義の終焉と21世紀経済」

日時:2018年2月25日(日)14時30分〜17時30分
会場:立教大学池袋キャンパス12号館地下1階 第3・第4会議室

プログラム:
14:30 開場
14:40 水野和夫先生基調講演
16:00 休憩(10分)
16:10 斎藤幸平会員による報告「利子率と利潤率」
16:40 パネルディスカッション
17:10 質疑応答
17:30 閉場

市場経済論者の主張は、資本の生産・流通過程に国家が介入せずに、市場の需要・供給関
係を基本とした自由市場に任せている方が世の中はうまくいくというものであった。国家機構
はそれを支える最小限のものでよい、つまり「小さな政府」論である。

そして20世紀末に「社会主義体制」が崩壊した後に、「社会主義圏」の一員であった中国が資
本主義経済体制を受け入れて急成長し、世界市場で低価格商品の巨大な供給源となった
(いまでは巨大な消費市場となっているが)こともあって、商品市場の価格競争が激化し、21
世紀には その主張が支配的となった。

しかしその「新自由主義」経済体制は当然のことながらいま内部崩壊しつつある。確かに外
見上では世界経済は前例のないほどの好景気で失業率も減って設備投資も増加していると
いうが、儲けるための競争の激化によって「カネがすべて」という感覚が世界中を支配してい
る。そしてそれに比例して人間本来の社会的連帯感や倫理観が失われ、利己的な「自由」を
求めて右往左往しているのが現実ではないだろうか?

今こそ、21世紀に進むべき方向を、みんなで考える必要があると思う。